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執筆者の写真早稲田ラグビー戦術研究会

3-1-1-3(続き)

更新日:2018年6月20日

前回の3-1-1-3の記事に多少の反響がありましたのでもう少し深く考えて見ました。

基本的事項、コンセプト等は前回記事をお読みください。


前回の記事はこちら→3-1-1-3のポッド配置について


まず、アタックのフォーメーションですが、図のようにポジショニングします。ここまでの形にするために基本的には、セットプレーからBKだけでフィールドの真ん中あたりにポイントを作り、スイープもBKだけで行います。その後、スクラムもしくはラインアウトのあったサイドのFWポッドを当ててこの形の完成です。他の形もあるのでしょうが、わかりやすいのでこれをベースの形として考えたいと思います。



真ん中の二つのレーンに配置したFWは基本的にフロントドアに10シェイプ、12シェイプのようにポジショニングします。(一人だけど)


BKは抜きに行くときは浅く接点でエキストラランナーを含めたオプションでアタックします。大外のポッドを使用するときはシャローDFの餌食にならないように深めにポジショニングします。


また、基本的に相手のDFの配置としては内側にFWが、外側にBKがいると思われるので常にどこかしらでミスマッチが起きていると考えられます。


(完全にタッチライン際のようになってしまいましたが、少しスペースがある想定です)

(タックラーとダブルタックラーがポイントに巻き込まれ、BWTBとFBが下がっている想定なのでDFは11人です)


相手がシャローDFで出てくる場合このようにノミネートしてくると仮定します。(エキストラランナーが参加した場合は内に詰める)

この時にフロントドアの選手がしっかり相手を釣る事、エキストラランナーが動く事でタックルの的を絞らせないということも重要になってきます。DF間にスペースがあるシャローDFならばエキストラランナーの参加で簡単に崩せると思います。もちろん、極端なシャローを相手が実施してきた場合、フロントドアの選手の前にギャップができる可能性も大きいです。


大外のポッドまで回し、そこでのミスマッチを狙って崩し、広いスペースを与えられたBKが自由にランすることでラインブレイクするというのがこの戦術のセオリーです。

また、縮尺の問題上わかりづらいのですが、外のポッドとBKの間には広いスペースが空いているので、外のポッドに回すと見せかけ、そこをFBに狙わせるというのも一つのオプションだと思います。

その場合、そのラックをBKとFW一枚だけでリサイクルし、順目のポッドを一回当てるというアタックのパターンもできます。


さらに大外のアタックのオプションはFWがヒットするだけでなく、ポッドの右側のFWの裏を通してWTBでスピード勝負というのもあります。


この戦術の肝はどれだけ相手にノミネートの変更をさせるかだと思います。DFの間が広いと、エキストラランナーに気付き、ノミネートを変更してもタックルには間に合わないというようなシチュエーションを作るというのが狙いです。



ここまで考えた中で3-1-1-3実現のために必須だと思われるのは:

 9のフィットネス

 11、14、15のアタックセンス

 BKのパススキル


9のフィットネスに関しては大外のブレイクダウンでの捌きをWTBに任せてしまうという対策もあります。(それほど10が離れる必要がないので普通のBKのパススキルでも代用可能か?)



この戦術の一番の課題

被ターンオーバー時のDF

これについては未だ案が浮かびません。



以上、戦術について論ずるときの順序や文体がいまいちわからない幹事長の私見でした。

細かいアタックオプションなどは書き出すとキリがないので記事には戦術のコンセプトと骨組みしか記しませんでした。もし、詳細に関して何かしら質問がございましたら、ご気軽にご連絡ください。ご意見、ご質問等お待ちしております!!

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